中国国際航空 CA159便「何ちゃってファーストクラス」搭乗レビュー 北京⇒中部

2018年11月23日南アフリカのヨハネスブルグから北京までの14時間のフライトを終え、早朝5時頃に北京国際空港に到着した。

今回の航空旅行は往路は香港経由で南アフリカ航空利用、復路は北京経由の中国国際航空を利用している為、サービスの違いを観察する事ができました。



中国国際航空ビジネスクラスラウンジについてはコチラをご覧下さいませ。

Beijing:Air China Business Class Lounge Review!

機内アナウンスで天候は晴れ、気温は摂氏-1℃とアナウンスされたので、ジャンパーをスーツケースにしまったままにしていた私は機内から降りた直後のボーディングブリッチでは身震いがしたのですが、空港ターミナルは暖かくジャンパーなしでも快適に過ごす事ができたので、スーツケースに入れておいて良かったと安堵した。

中国国際航空CA868便ビジネスクラス!ヨハネスブルグ⇒北京①

搭乗時間が近づいてきたので、中国国際航空ビジネスラウンジから北京から名古屋に向かう中国国際航空CA159便に搭乗する為、17番ゲートに向かう事にした。ラウンジでは早朝5:30~14:30過ぎまで仮眠室で熟睡したので、完全に眠気はなくなりました。早朝は数名のお客様しかいませんでしたが、仮眠室を出ると略満席となっていたので、流石スターアライアンスゴールドのラウンジでもある。

国際線が就航する筆者がいるターミナルは第三ターミナルで、端から端までおよそ3kmありますので、成田や羽田と同じような感覚でターミナルを歩いていたり、ギリギリにチェックインをしたり、繁忙期の出国検査場長蛇の列に並んでいたら、遅れてしまう恐れがあるのでご注意を。

このターミナルを設計したのは、香港国際空港などを手がけた建築家、ノーマン・フォスター氏で、北京オリンピックにあわせて供用が開始されたという。また、チェックインカウンターも巨大で東西の長さが500m程ありますので、ご自身が利用する航空会社のカウンターのおおよその位置を把握しておくと、重たいスーツケースを引きずりながら、探し回る事はなさそうだ。

早くチェックインを済ませ、ゆったり買い物やラウンジで休憩したいですね。

日本航空JL22便北京⇒羽田便のB787が駐機してあった。16:40発21:00着の3時間20分のフライトである。このB787-8は

JAL SKY SUITEの座席ですので、短距離路線でありながら個室感満載のビジネスクラスの座席を体験できる。

筆者の拠点である中部国際空港は日本航空は就航しておらず、北京の近郊の天津にJL841便中部=天津が就航しているのですが、B737-800型ですので、JAL SKYRECLINERという名称のビジネスクラスの座席で、ゆったりとした、まるでプライベートソファに腰掛けたくつろぎを感じせせるような座席で、ふんわりと前方に張り出した鳥の翼状のシートバックで、優しくつつみこまれるプライベート感があるのですが、SKY SUITEには劣ってしまう。



日本航空のすぐ隣にはANAが駐機してあった。夕方の15時~17時の時間帯は日系航空会社は勿論中国系の航空会社は日本路線発着準備に追われているようにも感じた。NH962便は羽田行きとなっており15:35⇒20:00のB777-200ERである。搭乗口付近を歩いていると日本人の客室乗務員が1名歩いていた。今思えばグランドスタッフにも思えたが、あの制服は北京空港にいるグランドスタッフではないので間違いなく客室乗務員だっただろう。

因みにこの機材のビジネスクラスはANA BUSINESS STAGGEREDという名称で、フルフラットシートを互い違いに配置した、スタッガードシート配列を採用しており、どの席からでも直接通路に出ることができる、全席通路側スタイルがうりのレイアウトである。

17番ゲートに到着しました。搭乗率はエコノミークラスが50%程で、エコノミークラスは3/8席と閑散期らしい搭乗率である。先程大型機のビジネスクラスの座席を紹介しましたが、個人的には中部線のように短距離線であれば小型機でも、問題ないように感じている。たしかに大型機は機内エンターテイメントも充実しており、シートピッチも広く快適に過ごせる事は言うまでもないですが、羽田や成田のような都心にある空港は人が多くて写真が撮りづらい上、搭乗時間もビジネスクラスとは言え、搭乗するまでに時間が掛かり、機内食が配られるまでの時間も掛かるので、短距離線においてはメリットは少ないように感じました。

今回利用する機材はB737-800型で、機体番号は(B5170)である。

実はB737-800型の機材にはビジネスクラス(ファーストクラス)が8席仕様と12席仕様があり、当初は12席仕様だったので3Aを予約ていたのだが機材変更で2Lに南アフリカのヨハネスブルグ空港でチェックインの際に教えてもらった。


帰国後機体番号を検索してみるとB5170は、バンコク=北京=中部=ハノイ=北京に運用されていた事が分かりました。2019年1月12日の執筆時は北京=バンコク線にかなりの頻度で運用されているのが確認できた。

実は中国国際航空のB737やA320ファミリーのような小型機は一般的なビジネスクラスの座席をファーストクラスという位置づけになっているので、友人などに「国際線ファーストクラスに乗ったよ!」と自慢できてしまう。ANAもB737-800型機を保有しているのですが、国際線には何故か導入せず国内線で運航しているのだが、計166席仕様で、普通席が158席、プレミアムクラスが8席となっているので、中国国際航空の176席仕様は座席数が多く、狭い事がシートマップを見ても見受けられる。

~なんちゃってファーストクラス搭乗記~

中部国際空港から香港までのフライトで利用したANAのビジネスクラスのシートピッチは127インチで、中国国際航空のB737-800のファーストクラス(ビジネスクラス)のピッチは36~38インチなので1/3のシートピッチである。ANAのシート幅は19.6インチに対してこちらは22.4インチですので横幅は若干広いですが、シートピッチはかなり狭い。

特典航空券総額11万マイルで行く!NH875便 中部⇒香港 ビジネスクラス「航空旅行」

しかし、座り心地に関しては中国国際航空の座席はフカフカ感があるのでANAと比べると快適性を感じ取る事ができました。ファーストクラス(ビジネスクラス)ならではの枕はありがたいが、3時間弱のフライトですので使わない予定でしたが、食後にリクライニングを6~7インチ倒し、枕と毛布を使わさせて頂いた。

大事件発生!

 

ここで事件が起きてしまった。私が愛用しているNikonの4Kカメラが充電切れで切れてしまったのだ。ラウンジで9時間以上滞在していたのに充電をしていなかった事をすごく悔やんでいる。ここからの写真は、世界一周クルーズ乗船前の2018年5月8日に購入したGalaxy note 8で撮影した画像となってしまいます。

機内に一番に搭乗し写真を撮影していると、CA(客室乗務員)に「ここはビジネスクラスですので」というようなニュアンスで中国語で話しかけられたので、ビジネスクラスの客ですと笑顔で返答した。勿論英語でですけど。撮影時は私以外のお客様はいないので様々な角度で撮影をしていたので単なる「航空マニア」として認識されてしまたのかな。正解ですけど。



そもそも一番に搭乗したと言う事は、「スターアライアンスゴールド」か「ビジネスクラス利用客」又は「鳳凰知音」の上級会員に限られると思うのだが・・・・

まぁいっか。

「鳳凰知音」とは何?

鳳凰知音とは、スターアライアンス加盟航空会社である中国国際航空(CA)独自のマイレージプログラムで、「鳳凰知音(phoenix miles フェニックスマイル)」という相性で親しまれている。

また、中国国際航空系の航空会社である山東航空(SC)、深圳航空(ZH)、マカオ航空(NX)、大連航空(CA)、MIATモンゴル航空(OM)、チベット航空(TV)などの航空会社のマイルも貯める事ができるマイレージサービスである。

ファーストクラス(ビジネスクラス)は8席のうち3名が利用しており、構成としては私はいちようビジネス客、他二名は夫婦の旅行客であった。乗客が3名という事もあり、2名のCAが私の担当となりました。CAさんの名前は陳さんショウで男性と女性からサービスを受けれるので、研究材料としてはもってこいの状況となった。

「ウェルカムドリンクはオレンジジュースかシャンパンどちらになさいますか?」と聞かれたのでオレンジジュースを選択した。オレンジジュースならエコノミーでも飲めるでしょ?と思われるかもしれませんが、100%の搾りたてジュースですので、一般的なオレンジジュースと比べ格段においしいジュース。

おしぼりは暖かなおしぼりでした。ヨハネスブルグ発の便は冷たいおしぼりでしたので、出発地の気候に合わせて提供しているのだと思います。

「夕食は中国風か西洋風どちらになさいますか?」とメニューが渡されて、私は西洋風を選択しました。



離陸後20分が経った頃、機内食の準備が早速始まった。

離陸前に食前のコーヒーが選べたのでRoasted Coffeeをお願いしますと頼んでおいたので、早速ローストコーヒが提供された。

因みに5種類から選択できたのですが、他のコーヒーは「NESCAFE GOLD」「NESCAFE GOLD Decaffeinated Coffee」「NASCAFE Smoovlatte」「Ishigama Coffe」でした。最後に書いたIshgama Coffee は北京=日本線限定コーヒーだったのでお代わりでオーダーしてみればよかったかな。ビジネスクラスは高級ワインもソフトドリンクも、そしてコーヒーも飲み放題ですから。



Roasted Coffeeの感想としては、調和のとれた味わいで、クセのないまろやかな酸味と苦味を楽しめるコーヒーとなっていた。しかし安全上の理由で地上で飲むコーヒーの温度よりかなり低い印象を受けたが、コーヒー全体にしっかり空気が含まれており、絹のような舌触りであったので、大変美味しく頂けました。

コーヒーを飲んでいるとナッツが配られた。

と言っても袋に入ったナッツだったが、塩味が薄く上品な味付けのナッツであった。ヨハネスブルグ=北京線は陶器の皿盛られた温めたナッツをコーヒーと共に嗜めたが、北京=中部線は短距離線なのでこのスタイルなんだろう。

ナッツと言えばナッツリターンが思い浮かぶのではないでしょうか?

大韓航空のファーストクラスは温めて提供されていたサービスを改悪し、袋から皿に盛るスタイルになっているので、中国国際航空のビジネスクラスのサービスは細い所に目が行き届いているとナッツにスポットを当てただけで感じ取る事ができる。

私は利用した事はないがアラブ首長国連邦のエティハド航空のビジネスクラスでもナッツが温められて提供されるので、大韓航空のファーストクラスのサービスは少し遅れているだろう。

APPETIZER

Smoked Duck Breast with Seasonal Vegetables served with Oriental Vinaigrette

ASSORTED BREAD ROLLS SERVED WITH BUTTER

MAIN COURSE

Grilled Beef Tenderloin with Red Wine Cream Sauce served with Mashed Pumpkin and Turned Vegetables 

短距離線はやはりワンプレートサービスだ。

前菜とメインコースを無理矢理プレートに並べた感が満載であった。往路に利用したANAは日系らしい繊細な盛りつけであったが、前菜の盛り付けに関しては朝食のホテルのバイキングで皿に盛った感じとさほど変わらない。だが、文句なしの味付けだった。



そしてメインコースはメニューを見た瞬間にときめいてしまった。「牛肉の赤ワイン煮込み」を高度30,000ftで味わえるとは贅沢なひと時ですよね。肉の焼き加減はミディアムレアで、肉汁が程よくでる良質の食材であった。ANAではマツコデラックスさんのCMで話題となった「ゆめぴりかってなんですか?」が脳裏に浮かぶ、ゆめぴりかがビジネスクラスの機内食で採用されているのだが、中国国際航空では残念ながら「米」には出会わず味わうことができなかったが、ご飯の代わりにパンプキンパンとバタークロワッサンを客室乗務員が持っていたバスケットから頂戴した。

DESSERT

APricot Flan

SEASONAL FRESH FRUITS

アプリコットは杏の事で一般的には酸味が強いと言われているが、産地により甘さが特徴の杏や、ものすごく酸味を堪能できる杏があるようだが、今回食べたアプリコットは僅かに酸味を感じさせる品でしたので、多種多様なニーズに対応でき、2000年~4000年前から中国で栽培されている、アプリコット(杏)を提供し、中国の歴史を「食」で味わってもらうという狙いもあるのだろう。



フレッシュフルーツはリンゴ、パイナップル、ドラゴンフルーツ、スイカでドラゴンフルーツは日本のスーパーで販売しているものより甘く酸味が弱く、逆にスイカはビジネスクラスには提供する程良質ではなかった。執筆前に搭乗したキャセイパシフィック航空のCX530便台北⇒中部線のエコノミークラスで頂いたスイカの方が甘味があり水々しく美味しかったよ。

飛行ルートは北京⇒天津⇒小鉄島⇒唐津市⇒東海市⇒海士町⇒越前市⇒米原⇒鈴鹿市⇒松坂市⇒南知多⇒中部の2,070kmの飛行距離で約3時間の距離である。島根や鳥取上空を飛行した後、釜山付近からソウルに向かうものだと思っていたが、このようなルートで飛行するのですね。もちろん、天候や気流、混雑状況にもよりますが、過去2週間のフライトを分析すると似たようなルートで飛行していた。



琵琶湖周辺を飛行中、進行方向に向かって右側奥に大阪の輝かしい光が空を照らしていた。

中国際空港は年中の多くは36Lを使用するので、日本より北の都市からのフライトから帰国する場合、グルット半周するような感じで着陸する。今回のフライトは珍しく全くといっていい程揺れを感じさせないフライトとなりました。個人的には悪天候のフライトは好きなので、ちょっと残念だったな。

中国国際航空は定刻より20分程早い20:30に12番スポットに到着した。着陸後の撮影をしようと思いましたが窓が汚すぎてサイトに掲載するレベルに達していないと判断し割愛しました。ご了承下さいませ。

ビジネスクラス利用の為、1番最初にターンテーブルに受託手荷物がでてきたので、足早に税関に向かい地元の駅までミュースカイで帰宅した。



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投稿者プロフィール

4年制大学で国際関係を学び、在学中に国家資格である総合旅行業務取扱管理者試験に合格し、卒業後は1年間中部国際空港(セントレア)で勤務。2018年には5/8~8/21にかけて、第98回ピースボート世界一周クルーズに乗船し、帰国後はネットビジネスに専念。11/20~11/24に香港経由で南アフリカへビジネスクラスマイル旅行、12/10~12/13に4回目の台湾を旅行する。訪問国数は2018年現在43ヶ国となっている。
また、2007年(当時中学1年生)から投資を始め、現在は株(現物/信用)、FXを取引しており、空売りの研究にも励んでいる24歳である。銘柄や通貨の取引状況や注目ニュースなどに関してはTwitterでリアルタイムな情報を発信しています。

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