2019年はANAが次々と新規路線を開拓開設か
全日本空輸(ANA/NH)は12月26日、オーストラリア西部の街パースへ就航すると正式発表しました。
2019年9月1日成田国際空港から週7便、1日1往復の運航を開始するという事で、オーストラリアへのアプローチがよりしやすくなった。
日本発着便においてスターアライアンス加盟航空会社(ANAやシンガポール航空etc)においてコードシェア便(共同運航便)のオセアニア地域はワンワールド加盟会社(JALやキャセイパシフィック航空etc)が強く、スタアラメンバーのマイラーにとって不便だとネット上で言われていたのだが、スターアライアンスメンバーであるANAが1999年3月に撤退した関西=シドニー線以来16年9ヶ月ぶりにの2015年12月11日に羽田シドニー線を開設し、一躍話題となったのが記憶にある。
そして今回自社便としてはオセアニア2路線目のとなるオーストラリア西部の街であるパースに就航を決定したのだが、ANAでオーストラリア西海岸への乗り入れは初となる。
機材はボーイング787-8型機(2クラス184席:ビジネス32席、プレミアムエコノミー14席、エコノミー138席)を投入する。パース行きNH881便は成田を午前11時10分に出発し、午後8時15分に到着。成田行きNH882便はパースを午後9時45分に出発し、翌日午前8時25分に到着する。往路は10時間5分、帰路は9時間40分となっている。
2019年1月7日現在にスターアライアンスメンバー加盟航空会社で、日本からパースを訪れる場合、シンガポール経由でシンガポール航空、タイバンコク経由でタイ国際航空でアクセスするのが一般的で13時間~17時間程掛かるので、今回の直行便が開設された事により観光は勿論、パースには鉱物資源、天然資源などの貿易の需要があるので、ビジネス客をターゲットとしたマーケット分析も必要不可欠になってくるだろう。
ANAホールディングス(HD)の片野坂真哉社長は平成30年度から5カ年の中期経営計画で、国際線旅客の路線拡充による成長戦略を掲げており、今回のパース(オーストラリア)、ウィーン(オーストリア)新規就航もその一環であり、2018-2022年度の中期経営計画で、南米やアフリカ、中央アジア、中東などの未就航地「ホワイトスポット」への乗り入れを進めているという。
片野坂真哉社長は下記のように述べている。
「パースは資源が豊富でビジネス需要が強い。観光ではパースから北海道へ来られる方もいるので訪日ツアーも期待できる。(就航を機に)日本でもパースの魅力を発信していきたい」と話す。環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)などで活発化が見込まれる日豪間の人や物の移動を取り込む狙いもある。運航機材はビジネスクラスを備えるボーイング787-8型機を予定する。
西オーストラリア州の州都パースは全日空にとって27年12月のシドニー(羽田発着)に次ぐ豪州2都市目、世界44番目の就航都市。日本からの直行便はなく、外資系航空会社の路線によるシンガポールや香港経由の渡航が6割を占める。
片野坂氏は全日空の31年度の座席供給量について、30年度比で国内線が横ばいに対し、国際線は8%増を計画中とする。31年2月には羽田-オーストリア・ウィーンが就航するが、3月に受領する中型機の787-10型機はシンガポール線やバンコク線に投入して、1便当たり座席数を2~5割増やして旺盛な需要を取り込む方針だ。
ANAの国際線機材であるB787-8型機では、240席・184席・169席のシート配列があり、パース線に導入されるのが中間の184席仕様である。
エコノミークラスの座席は快適性を保ちながら、シートのスリム化を実現させた事で、最新シートは約86センチあり、
シート幅約48cm、10.6インチタッチパネル式モニターが各座席に備え付けられている事から、世界で最も優れたエコノミークラス座席に贈られる「ベスト・エコノミークラス・エアラインシート」にも選ばれている。
B787型機は中型機でありながら、シートをスリム化した事で足元スペースを最大限に確保されているので、パースまでのフライトも快適に過ごす事ができる。
この写真はB777-300ERのビジネスクラスの写真ですのでB787とは若干違いますが、
全席通路アクセスを実現した、「スタッガード配列」のフルフラットシートの機材ですので、隣席の方に気を使わずお手洗いに行く事が可能のレイアウトである。
スタッガート配列は遡る事9年前の2010年に日本の航空会社で初めて導入したレイアウトなのですが、この配列の唯一のデメリットとして窓側座席の位置が挙げられる。
上記の写真を見て頂きたいのですが、写真を見て左(実際には右側)の7Aと8Aの座席を見てみると、7A(手前)の座席は窓側に近いのですが、8A(後ろ)の席はどちらかというと通路側に位置する。8Aに座ってしまうと主に離着陸動画を撮影しているYou tuber(筆者を含め)にとっては不運の席であるので、ビジネスクラスを予約する際に座席指定をする方は、レイアウトに注意した方がいいだろう。
2018年11月20日に利用した小型機であるB737-700型機のビジネスクラスで中部国際空港から香港まで4時間強のフライトを過ごしたのですが、B737のビジネスクラスのシートは国内線プレミアムシートと同じ(国内線機材で運航)の為、快適さは感じ取れなかった。機内エンターティメントも小型機は中型機以上の機体と比べ、種類が少ないので個人的に中部=香港線のみのビジネスクラス利用はおすすめしない。
一方、競合会社である日本航空は2017年9月1日から、成田=メルボルン線を就航させ、既存の成田=シドニー線と合わせ、豪州路線を同じく2路線運航している。オーストラリア南東部のメルボルンに就航させる事で、オーストラリア発の需要獲得も狙っているという。因みにシドニー線はB787-9、メルボルン線は787-8となっており、シド二ー便は夜、メルボルン便は昼便となっている。
同じくワンワールドアライアンスに加盟しており豪州を拠点にしているカンタス航空は現在(2019年1月8日)、日本4路線を運航しておりメルボルンとブリスベンから成田に乗り入れ、シドニーからは羽田と関西空港に就航している。
また、カンタス航空グループのLCCであるジェットスター航空(JST/JQ)の日本路線は3路線で、ケアンズから成田と関空に乗り入れているほか、ゴールドコースト-成田線も運航している。
ワンワールド加盟会社においてはオーストラリア地域はコードシェア便を含めると網羅されているので、JALマイラーもしくはマイルを貯めていない旅行客であれば充分な路線が設けられているので、オーストラリア旅行の際はワンワールド系で空の旅をお楽しみ下さいませ。
ANAマイラー必見!新規就航時は特典航空券が狙い目
成田=パース線で投入される機材は、ボーイング787-8の184席と先程述べたのですが、多くの新聞記事を見てみるとビジネスクラス32席、エコノミークラス152席で計184席という表記がありますが、184席仕様のB787にはプレミアムエコノミー席がレイアウトされているので、ダイヤモンドメンバーやSFC会員限定の開放席となるのかは未だ定かではありません。
執筆時はまだ航空券の発売はされていないのですが、2019年2月17日に就航する羽田=ウィーン線の航空券が発売されたのが4ヶ月前の10月頃だったので恐らく成田パース線の航空券の発売は2019年の5月上旬頃だと思います。
タイトルにもあるように、新規路線開設時は特典航空券が取りやすい事はご存じですか?
特典航空券のビジネスクラスは非常に人気があり、特にハワイ線は半年前には予約をと言われるぐらいですが、今回のような新規路線開設時は一気に355日分発売されるので、上級会員以外のビジネスクラス利用者も空席待ちをする事なく席を予約できる可能性が非常に高い。特典航空券枠は一便あたり数席(ビジネスクラス)ファーストクラスともなると1席か2席と非常に少ないので、ライバルが見えない争奪戦であるのだ。
新規路線はビジネスクラスとエコノミークラスの両クラスを利用する事も機内食の食べ比べ、サービスの違いを堪能、調査できるので特典航空券を上手く組み合わせる事をオススメする。
行きはエコノミークラスで帰りはビジネスクラスという選択ができ、マイル数も往復でビジネスクラスを利用するよりも少ないマイル数で発券できるのでマイルを貯める事に自信がない人でもビジネスクラスのサービスを体験できるという理由もあります。
特典航空券を最大限のポテンシャルを発揮させる為には往復ビジネスクラスで発券する事である。
例えば、羽田からシドニーのビジネスクラス往復航空券の価格は25万円~40万円程ですが、特典航空券の必要マイル数は65,000マイルとなっており、1マイルあたり約5円の価値が生まれる所、エコノミークラスのシドニー往復運賃は9万円程なので1マイルあたり3円以下の価値にしかならない。
せっかくマイルを貯めても現金に変えてしまう方もいるのですが、65,000マイルを現金に変えた場合65,000円以下となってしまいます。65,000マイルで25万円~40万円のサービスを受けれるとは言え海外旅行ですので、ホテルの手配や現地滞在費、食費など様々な所で出費があるので、時間やお金に余裕がない方もいるので仕方ないが、個人的に残念である。
パースまでの特典航空券を発券する場合(2019年1月8日現在)オセアニアZONE10の表を見るのだがレギュラーシーズンで
37,000マイルで行く事ができる。格安航空券(公式ホームページ以外)のチケットで羽田=フランクフルトをANAで往復すると6,800マイル程貯まるので5往復ちょっとで貯める事ができるマイル数である。
先程ビジネスクラスとエコノミークラスで混合して特典航空券を購入する場合どうなるか計算してみることにしよう。
【オセアニア】
Y:37,000マイル
C:65,000マイル
(37,000+65,000)÷2=51,000マイル
と言うように往路の予約クラスと復路の予約クラスを割る2で計算するとどのくらい必要なのか計算できるので、是非皆様もやってみてはどうでしょうか?
表Hとはハイシーズン、いわゆる繁忙期なのでエコノミークラスでも50,00マイルも同じ路線、羽田パース便を利用するのに必要ですので、閑散期である時期にビジネスクラスとエコノミークラスを利用できるマイル数(51,000マイル)と殆ど変わらないですので是非閑散期に旅行しましょう。
運航スケジュール
NH881 成田(11:10)→パース(20:15)
NH882 パース(21:45)→成田(翌日08:25)
そもそもパースってどんな街なの?
【写真提供:オーストラリア政府観光局サイトから抜粋したもの】 <パースの街並み>
オーストラリアは6つの州と特別地域に区分されており、州によって様々な条例が設けられています。その為、コアラとの抱っこを禁止する条例が制定されている5つの州では、動物園に遊びに行ったとしてもコアラとの抱っこ体験はできないのです。オーストラリアだからコアラと触れ合えると思い、いざ動物園で抱っこするぞという時に衝撃な事実を突きつけられてショックを受けないように予め下調べはしておいてくださいね。
日本航空が直行便を出しているシドニーやメルボルンは抱っこができないのですが、今回ANAが就航したパースでは抱っこができますので、安心してくださいね。
抱っこができる代表的な都市として、ケアンズ、ブリスベン、ゴールドコースト、アデレード、そしてパースが挙げられる。
ブリスベンはカンタス航空、ケアンズとゴールドコーストはジェットスター航空が成田空港から直行便をだしているので、ワンワールドアライアンスマイラーや私のようなLCC嫌いの方以外はコアラとのふれあい都市にひとっ飛びできます。
さて、パースはオーストラリアでシドニー、メルボルン、ブリスベンに次ぐ4番目の都市でオーストラリア西部では最大の街となっている。パースがある西オーストラリア州は自然に囲まれた州で、オーストラリア大陸の3分の1を占めるもっとも大きい州です。
パースの特徴として、オーストラリア全体の鉱物資源の3分の1を産出していると言われるほど天然資源に恵まれており、州の財政は比較的豊かだと言われている。
パースは西オーストラリア州の州都で、その他の州都に比べるととても小さな街ですが、緑が多く、街中を流れるSwan River(スワンリバー)も街の美しさを引き立てているのが特徴です。
パースを訪れる観光客に人気なスポットで代表的な観光地はペンギン島やキングスパーク、フリーマントル、ランセリン大砂丘、シェルビーチ、ウェーブ・ロックなど、オーストラリアならではの大自然を満喫できるスポットが沢山あるのでオーストラリアのパースを訪れる際は、最低4泊は欲しい。
今年は、ANAで飛び立とうじゃない、パースへ!
⇒2018年4月30日に入社1年目を迎えた23歳男性が、居酒屋によく貼られてあるポスター、ピースボート世界一周クルーズに参加する事を決意し、退職。2017年8月には退職する意思を伝え日々社会人生活を送ってきた。
社会人になって思ったことは毎日が同じルーティーン。
起床から始まり朝食⇒身支度⇒出勤⇒昼食⇒勤務⇒退社⇒風呂⇒夕飯⇒寝る。
幸い筆者は通勤ラッシュの時間からズレていた為、通勤の疲労はそこまで感じていなかったが、果たしてこれが人間らしい生活なのかと疑問を感じるようになった。
そんなある日「こんな時間に地球征服するなんて」という番組でれいなさんが豪華客船に乗り込みレポートする、「豪華客船アース」に魅了・・・・
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