メルボルンはオーストラリア南東部の海岸沿いにあるビクトリア州州都である。街の中心にはヤラ川が流れており、川沿いはモダンな建物が建ち並んでいる近代的な街であるが、一歩奥に入るとヨーロッパ風の建物が顔を覗かす。オーストラリアは長くイギリスの植民地だった事もあり、英国を感じさせる貴賓で偉大な景色が観光客を楽しませてくれる。
ビジネスクラス専用のシルバークリスラウンジのシャワー室は待ち時間0で利用する事が出来た。広さは畳3枚も入らないぐらいでANAラウンジと違い洋式トイレがシャワー室にない分、狭く感じたが、高級感があり快適に利用が出来ました。
アメニティは少ないので女性には不便? pic.twitter.com/PqI2CeKB2w— TAKETONBO🇦🇺SFC88,010PP (@TravelCritic81) March 9, 2020
クアラルンプールとシンガポールのチャンギ空港は搭乗前に手荷物検査があるタイプのゲートなので少し早めにラウンジからゲートに向かった。シルバークリスラウンジからは徒歩で15分程のB10番ゲートと第3ターミナルの一番端にあるゲートで、一歩先に歩けば第1ターミナルに足を踏み入れる事になる。今回利用する機材はA350-900型機で機内設備は長距離線用のビジネスクラスの座席であった。シンガポール到着時の気温は31度でボーディングブリッチを歩いていると一瞬で汗がにじみ出る暑さを感じたが空港内は常夏のシンガポールの暑さを忘れさせる快適な空調設備が整っている。
SQ247便にてシンガポールからメルボルンに向かった。7時間30分の中距離フライトなのであっという間に到着する。A350-900の座席はファーストクラス並みの座席クオリティであるので、非常に快適に過ごす事が出来る。ドリンクは生搾りではなく、普通のオレンジジュースだった pic.twitter.com/KsOG2No6cD
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保安検査場を抜け搭乗口に向かったのだが、エコノミークラスの乗客は思っていたより人数が多く6割程の搭乗率だったのではないかと。ビジネスクラスの乗客は「グループ2」で搭乗する事ができ、シンガポール航空のステータスであるPPSと同じ位置づけである。ANAで例えるならPPSはプラチナに相当するが、PPSを獲得する資金はANAの4~5倍以上の費用が掛かるので、PPSとビジネスクラスの乗客は分けた方がいいように思えてしまう。
普段予約する際に座席は可能な限り後方の座席を選択するのだが、今回は一番先頭の11Aを選択しました。11Aは1Lのドアから一番近い為ビジネスクラスの乗客が搭乗を終えるまで少し慌ただしく感じる座席で、飛行中もCAさんがお客様に接する際は必ず通る位置にある為今後は後方の窓際一本に選択の幅を絞ると決心するフライトになりました。しかしそんな事を想像もしていなかった私は、ウキウキで11Aを予約し、ゆっくりと腰を下ろした。
最初に述べときますが、少し慌ただしく感じる座席でしたが、世界最高峰の航空会社、シンガポール航空のビジネスクラスは最後まで楽しく快適な空の旅が出来たので、今後は可能な限りシンガポール航空を利用していきたいと思っています。
ウェルカムドリンクはシャンパンかオレンジジュースが選択出来るのでオレンジジュースを頂きました。中部⇒シンガポール線で提供されたオレンジジュースはツブツブの果実を感じられたが、シンガポール⇒メルボルン線で提供されたオレンジジュースは紙パックから注いだ感満載のオレンジであった。
ANAと比較すると、ANAのウェルカムドリンクはプラスチックで提供をされるのに対し、シンガポール航空のビジネスクラスはしっかりとしたガラスで提供をされるので、舌触りや雰囲気が良い点が挙げられる。
A350-900型には大きく分けて2種類あり、B787-10でも使用されている短距離~中距離線のタイプの座席と中距離~長距離用の当座席が挙げられるのだが、後者の座席タイプの中でも長距離専用の座席タイプも存在する。大まかに言えば足回りが細くなっているか、広くなっているかで違いが分かり、TAKETOBOが利用した往路は長距離用、復路は中距離用の座席でした。
搭乗後ウェルカムドリンクが提供される暫くすると、事前に予約したブック・ザ・クックの「ラム肉」の注文通り準備をしておりますと報告があったと同時に、離陸後のお飲み物は何になされますか?と聞かれたのでジンジャーエールをオーダーしました。シートベルト着用サインが消えてから10分程で頼んでおいたジンジャーエールとナッツが提供されました。
シンガポール航空や中国国際航空のビジネスクラスで提供されるナッツは温められて提供されるので、香り高く非常に美味しい。大韓航空のファーストクラスですらナッツは常温で提供される事を考えると、如何に温めて提供される事がすごいのかが分かるであろう。
前菜でエビのサラダである。
中部-シンガポール線で提供されたサーモンとエビをベースにしたサラダと比べると感動や味は半減してしまった。勿論この前菜も大変美味しく頂ける事が出来ましたが、日中に提供された前菜が美味しすぎたので、物足りなかったのだ。ナッツはジンジャーエールと頂いたので、なるべく品が被らない料理を考案して欲しいですね。
日本では食べた事のない調味料の味がして、海外発着らしい一品を楽しめました。
メインコースである、ラム肉が運ばれてきました。
ビジネスクラスで提供された肉の中で一番柔らかく食べごたえのあるメインコースである。上空13,000mだからか味は薄く感じたので塩とコショウをふりかけましたが、ラム肉自体の嫌な臭みもなく、ソースと上手く絡み合って理想的な食事となりました。
ガーリックトーストはシンプルですがパンの中では一番大好きな品で、おかわりをしてしまいました。肉とガーリックトーストは最高の組み合わせです。
【ストニアー】 シャルドネ [2017] 750ml・白 【Stonier】 Chardonnay 価格:3,135円 (2020/5/5 15:41時点) 感想(0件) |
今回の旅行はワインにトライしてみようと出国前に決めていたので肉料理ですが、白ワインをオーダーしてみました。赤ワインは中部=シンガポール線でトライしたので、白でもいいかと・・・。
私が試飲したのは「2018年 Stonier Chardonnay,Mornington Peninsula,Australia」である。
このワインの特徴はグラスに注げば、機内の照明に照らされ輝きのあるレモンイエローがテーブルをほのかに明るく透き通るような美しさ。しかし粘性は強く、煎ったアーモンドやナッツの香りが口の中を楽しませてくれる。舌触りはソフトでありながら辛口で
食後のフルーツをお持ちしましたとバケットにりんごやバナナ、ブドウなど山盛り入っていましたが、日本人の感覚からするとさほど美味しそうには見えませんでした。東南アジアのホテルのバイキングにあるフルーツの方が瑞々しくて美味しそうである。せっかくなのでパイナップルと種無しブドウをチョイスしましたが、想像通りの味でした。
このフルーツに関してはANAの長距離線エコノミークラスで提供されるフルーツの方が断然美味しいだろう。
フルーツを食べ終えて15分程経過した頃に、チョコレートを頂きました。高級感漂う色彩のチョコレートでグアテマラコーヒーとのマッチは絶妙でした。ANAのボールペンがテーブルの上においてあると思いますが、今の内にオーストラリアの入国書類を書き上げておこうと思いコーヒーを片手に記入しました。メルボルン線は食事を食べ終わる頃になると残りの飛行時間が5時間程で着陸となってしまう近さなので、中部=シンガポール線と同様に寛げる程のフライト時間は残されていない。
食事が終わったのでメルボルン到着までの時間は横になって映画を観る事にしました。ビジネスクラスは基本的に乗客自身がベッドメーキングをするのだが、座席を倒そうとするとCAに声を掛けて頂き、ベッドメーキングをしてもらう事になりました。
旅行前にYou Tubeの動画で予習をしようと思ったのですが、ドリチソさんもCAさんにやって頂いていたので恐らくマニュアル上は乗客自身が準備をするのだが、タイムングが合えばやってもらえるかと思います。
SQ247便メルボルン行きの機内食はブック・ザ・ クックからラムを選択。非常に柔らかく美味しかった。それにパンが香ばしく風味が豊かなのでANAと比べると数倍美味しく感じた。中部便ではグアテマラだったがエチオピア珈琲を頂き、アペタイザーから珈琲まで文句は無い。 pic.twitter.com/P5tAZXOOj8
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しかし周りの乗客を見ているとCAさんに準備してもらっている方は、どちらかというと少数派で自分自身でやっていた印象を受けました。私はどちらかと言うと小柄(156cm)ですので外資系のCAさんからみたらおこちゃま感満載の乗客である事は間違いない。
夜間のフライトは紫のライトで機内を照らしている。エコノミークラスは真っ暗であるが、ビジネスクラスはムードのある空間が演出されており、お手洗いに向かう際も足元にそこまで気を使わなくても向かう事が出来るのもありがたい。
あっそうそう、シートピッチについて話してなかったので、ここでお話をする事にしよう。
A350-900型機のビジネスクラスは1-2-1でリクライニングの現代の長距離国際線で採用される事の多い角度180度のフルフラットシートである。シートピッチはリクライニングを倒していない状態で約130cmとなっており、シート幅は約71cmである。シートモニターは18インチ(約46cm)となっており、ANAのビジネスクラスは12.1インチなので非常に大きく感じました。
昨年ANAの777-300ERに搭載された新型ビジネスクラスの座席である「THE Room」と比較すればシートモニターが24インチ4Kモニターが導入されておりシートピッチは最大で220cm、横幅は最大で93cmとの事なので、ANAの方に軍配はあがります。THE Roomは名前の通りまるで自宅の部屋にいるような快適な空間を演出する為に半個室になっているので、シンガポール航空のA350-900と比べると少しシンガポール航空が狭く感じてしまうかもしれませんが、デザインとしてはシンガポール航空の方が高級感があるように思っています。
到着90分程前に朝食を頂いたのだが、午前4時30分ぐらいだったのでお腹が空いていなかった。フルーツが頂けるとの事だったので少しだけCAさんが持ってきてくれたバケットに入っていたフルーツを選択して皿の上に盛ってもらいました。スーパーで100円程で売っているぐらいの量しか食べれませんでしたが、軽く食べて横になりました。
食事を終えるとベットメイキングの時間となる。シンガポール航空のA350-900は複雑なので、初心者の私はCAさんに準備をしてもらった。
約4時間の就寝時間となるが、寝そべってリーガルVを視聴していた。シリーズなので帰路も途中から観ていきたい!
それにしても揺れたな pic.twitter.com/ibiwBnGbH4
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午前6時20分頃に最終着陸態勢に入り雲を抜ければメルボルンの夜景が広がっていた。
アナウンスによると空港周辺の天候は晴れ、気温は摂氏9度との事なので到着後にスーツケースからジャンバーを取り出す必要がありそうだ。オーストラリアのメルボルンは日本の季節で言うと夏から秋に季節が変わる頃の気候で昼と朝の気温が25度以上になる事も少なくない。実際この日の日中は30度を超える暑さとなったので、砂漠の国にいる事を実感する事が出来ました。
今回のメルボルン滞在でお世話になるのは空港から約27km離れたクラウンプラザメルボルンホテルに向かう為、空港ターミナル直結のSky Bus の乗車場からサザンクロス駅までのチケットを購入した。Sky Busは非常に分かりやすく空港からひと駅でサザンクロス駅まで運行しているので、海外旅行に不慣れな旅行客も分かりやすいバスである。
料金は片道19.5AUDで往復37AUDとなっており、利用する人数やオンライン予約かによって料金が変わってくるので、自分が利用する発券形式を事前に調べておくとよいでしょう。
スカイバスは赤色がシンボルカラーですが、希に黒色ベースのSky Busが運行されている場合もあります。特に色別で運行路線が決められている訳ではないので、安心して利用するといいと思います。
発券する場合は「目的地×利用人数×片道or往復」のみ伝えれば問題がありませんので、英語が苦手な方は下記の単語を参考にして頂ければ幸いです。
目的地 | Destination⇒サザンクロス ステーションetc |
利用人数 | person⇒ one person.two person・・・ |
片道 | one way |
往復 | round trip |
シンガポールからメルボルンまでの飛行距離は6,059km。
ANAのマイレージに加算しているので獲得マイルは125%加算の4,688マイルでプレミアムポイントは予約クラスが100%以上加算であれば+400プレミアムポイント(PP)が獲得したマイルに加えられるので、5,088PPを獲得する事が出来ます。
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