日本船の中で最も伝統のある船、にっぽん丸。
にっぽん丸、その前身は昭和33年(1958年)に就航し、南米航路で移民船輸送に活躍した豪華客船、2代目であるぜんちな丸。昭和47年(1972年)に南米航路を撤退したあるぜんちな丸を改装し、日本初のクルーズ客船、にっぽん丸が誕生した。現在のにっぽん丸は3代目にあたり、1990年の就航。2010年の大改装で船体は白と紺のツートンカラーになった。朝日や夕日が差し込むと黄金色に染まる「ホライズンラウンジ」や夕食の際はデラックスとスイート専用のオーシャンダイニング「春日」(ステートの乗客も有料で利用可能)、有料の寿司バー「潮彩」などが新設され、より洗練された上質な空間に生まれ変わった。
写真:にっぽん丸アフタヌーンティー紹介
「美食の船の料理とは」
クルーズファンの間では「美食の船」と名高いにっぽん丸。
旬な最高の食材を使った美しい料理の数々は、手間暇かけて作られた品ばかりである。船旅で疲れ気味でも美味しく頂ける塩分控えめで上品な味わいだ。世界の港を巡る際は日本ではあまり馴染みのない食材も積極的に取り入れる、寄港地で手に入った食材や乗客のその日の様子なども見ながら臨機応変に対応するという料理は世界一周クルーズでも同じメニューは2度と出さない程バリュエーションは豊富だ。
夕食は可能な限り特別食にも対応する。(要事前連絡)の他、体調がすぐれない人には客室に届けたりする細やかさには感心させられる。
小ぶりな船だからこそ
「手をかけている」「手を抜かない」というのがにっぽん丸のサービスの特徴である。にっぽん丸の大きさはお客様お一人一人を把握でき、目が行き届くサイズです.
と語るのがゼネラル・マネージャーの川野恵一郎さん、そのサービスはしばしば日本旅館のおもてなしに例えられる。乗客とクルーの距離が近いアットファームな雰囲気は、このサイズの船ならではである。
細部までこだわる姿勢は船内プログラムやエンターテイメント、寄港地ツアーなどの質の高さにも現れている。オペラの上演をはじめ、船内装飾から料理までオペラ一色に染まる「オペラクルーズ」や、熊野速玉大社や屋久島の森でスペシャルコンサートを楽しむ「熊野古道プレミアム」や「屋久島プレミアム」など、にっぽん丸でしか出来ない体験を楽しむ事ができる企画力には定評がある。
屋久島や奄美大島、瀬戸内海の島々など、大型船では入れない港や島を巡れるのも小さい船だからこそできるメリットだ。
南大東島ではラム肉の販売やご当地うどんの振る舞いなどで島の人々も楽しみながら盛大にもてなしてくれるなど、にっぽん丸ならではの寄港地での触れ合いも魅力だ。
いつも楽しいアイデアで全力で楽しませてくれるにっぽん丸。ホスピタリティ精神と遊び心も脈々と受け継がれるこの船の伝統である。
写真:にっぽん丸 メインダイニング「瑞穂」
メインダイニング「瑞穂」
海の豊穣を描いた信楽製陶板画が一際目を引くメインダイニングでは、朝・昼・夕食や夜食をご用意しています。朝食時には目の前でお作りするエッグステーションも人気なサービスとなっている。
美食の船のこだわり
寄港地の新鮮な素材を使った料理の美味しさには定評のあるにっぽん丸。乗った人を喜ばせる美食の為のあくなき追求の一端を紹介しよう。
1テーマに合わせた遊び心溢れるメニュー
「例えば「瀬戸内国際芸術祭クルーズ」では「海の恵みディナー」と題し、料理でアートを再現。ゴッホの「ひまわり」やモネの「睡蓮」の池を表現した料理も登場しました。遊び心溢れる料理が乗客を喜ばしている。
2、一品一品手作りに徹する
付け合せの野菜ひとつとっても、丁寧に下ごしらえがされ手が込んだものばかり。「コンソメも一から手作りをしています。」朝食のパンや「リドテラス」のハンバーガー、焼き菓子なども手作りならではの味わい
3、伝統の味、話題の味、一流の味との出会い
デラックススイート専用のオーシャンダイニング「春日」でディナー時にサービスされるローストビーフや朝食のカレーなど、伝統の味も評判。「ゴディバのショコリキサー、コーヒーハンター川島良彰氏オリジナルブレンドコーヒーも味わって欲しい」
4、寄港地で味わう、極上ご当地グルメ
郷土料理を味わう寄港地ツアーや地元のおもてなしも楽しみ。「飛んでクルーズ北海道」では地元の人々が本船の為に「知床羅臼ダイニング」をオープンしご当地の味を提供してくれる。
5、特設カフェがオープンするクルーズも
「富んでクルーズ北海道」では知床岬通過時限定で、ホライズンラウンジが「知床カフェ」になり、北海道牛乳などを提供。「飛んでクルーズ沖縄」では、沖縄の海に停泊中に「にっぽん丸美ら海 Cafe」がオープンする。
写真:にっぽん丸「リドテラス」
リドテラス
プールサイドに併設されたテラスです。「食のにっぽん丸」ならではの軽食メニューやお飲み物をご用意しています。特にGODIVAの「ショコリキサー」はおすすめです。
クルーズによっては毎朝9時半頃に焼きたての「クロワッサン」、「仏蘭西あんぱん」をご用意しています
クルーズファンの心をくすぐる伝統の花布団
にっぽん丸の客室は4階がステート、5階がデラックス、6階がスイートとデッキごとに分かれている。デラックスルーム以上の客室で1泊目のベットを華やかに飾るのは、南洋航路の時代から客船で受け継がれてきた花毛布。花毛布を体験できるチャンスだ。
スイートでは日本船唯一の「にっぽん丸バトラー」も
スイートには専用のエントランスがあり全室にブローバス付きのバスタブを完備。乗船時ウェルカムシャンパンをサービスされるほか、食事やアフタヌーンティーなど客室で楽しめる。日本線で唯一スイート専任スタッフによるバトラーサービスがある。
「クルーズオブザイヤー2018年」優秀賞受賞
横浜/神戸クルーズ~にっぽん丸まつり~」「秋」の「瀬戸内海ワンナイトクルーズ」など2018年の3つのワンナイトクルーズは親しみやすい企画で、乗船客の7割以上が初乗船という結果に。これが評価され「クルーズ・オブ・ザ・イヤー2018」優秀賞を受賞。
人気のカバーがスマホカバーに
20種類以上バリュエーションがある寄港地の塩を使ったパンなどこだわりの詰まった自家製パン。そんな名物パンを散りばめたスマホカバーがブティック「アンカー」で販売中だという。
Mサイズ:2,916円
Lサイズ:3,456円
マニアのツボ
デラックスシングル/13平米
室内設備…ベッド×1台(194cm×91cm)、バス、セーフティーボックス、20型液晶テレビ、ブルーレイディスクプレーヤー、電気ポット、ヘアドライヤー、シャワー付トイレ、バスローブ
写真:にっぽん丸資料写真
1人旅にはシングルルームも
日本船3船の中で唯一のシングルルームがにっぽん丸のデラックスシングル。一人旅でも割高にならないのがうれしい。夫婦やグループで乗船しても別室が希望という人にも好評である。
必読!かもめ課長のブログ
にっぽん丸のキャラクター「かもめ課長」がユーモアたっぷりにクルーズのよもやま話を綴る「かもめ課長ブログ」パンフレットだけでは伝わりづらいクルーズの細かな内容や寄港地の様子がよく分かる。
おすすめクルーズ
飛んでクルーズ九州~屋久島プレミアム
屋久島の神秘の森に抱かれてスペシャルな音楽体験
屋久島停泊中に森の中で行われる野外コンサートが感動的な「屋久島プレミアム」。過去の同クルーズでは船内の一角に屋久島の森が再現され、「森のカフェ」がオープン。2019年6月3日~6日の同クルーズは、夏川りみさんの森のスペシャルコンサートを開催
新潟発 夏の利尻・奥尻クルーズ
オプショナルツアーで奥尻の絶品海の幸を
日本海側から参加しやすい新潟港発着で、2019年6月29日~7月2日開催クルーズ。注目は寄港地ツアーの「奥尻島一日観光と奥尻の味覚」。北海道の人が本当においしいものが食べたい時に行くと言われている奥尻島で、ウニやエゾアワビなど堪能できる。
博多発着 輪島花火と隠岐の島
能登の祭りと花火を体験し市民総出の見送りに感激
2019年5月31日~6月3日に行われ、最もにっぽん丸らしいクルーズのひとつ。「輪島市民まつり」のど真ん中に乗り付け。出店なども満喫。圧巻の輪島花火や市民総出の出発の見送りなどは思い出に残るはず。また壱岐へは通船で上陸し、船旅の醍醐味も味わえる。
筆者おすすめクルーズ前泊ホテル予約サイト
クルーズの発着時間はクルーズ会社や行程にもよりますが、午前10時頃に集合するという行程があり遠方の方ですと名古屋や茨城ぐらいの距離であれば無理をすれば横浜港発着の場合可能ですが、それ以遠の方であれば前泊するのが一般的です。筆者も世界一周クルーズに2018年に乗船した際は前泊するか当日行くか迷い、当日新幹線で名古屋から向かったのだが、集合時間の80分前と余裕のない行程となり、気持ちは焦っていました。
クルーズを申し込む際に「前泊プラン」と謳って案内が送られてきますが、個人的に割高なのでおすすめできません。そんな時にオススメなホテル予約比較サイトはトリバゴである。
トリバゴは世界最大級のホテル料金比較サービスで、格安ホテルの検索や料金比較ツールとしてご利用いただけます。宿泊日の直前でも格安料金でご希望のホテルが見つかります!是非、次回の出張や休日の旅行の計画にご利用下さい。 190カ国・100万軒を超えるホテルを検索、比較ができ、多種多様の旅行体型となった現代の旅人には無くてはならないサービスである。
客 室 紹 介
※下記の写真はにっぽん丸資料写真
スペーリアステート/4F:14平米 2階16~18平米
室内設備…ベッド×2台(194cm×84cm)、シャワー、セーフティーボックス、20型液晶テレビ、DVDプレーヤー、湯沸かし用電磁サーバー、ヘアドライヤー、シャワー付トイレ
スーペリアステート/4階:14m2 2階:16~18平米
室内設備…ベッド×2台(194cm×91cm)、シャワー、セーフティーボックス、20型液晶テレビ、DVDプレーヤー、湯沸かし用電磁サーバー、ヘアドライヤー、シャワー付トイレ
デラックスツイン/19平米
室内設備…バルコニー、デッキチェア、ベッド×2台(199.5cm×89.5cm)、バス、セーフティーボックス、26型液晶テレビ、ブルーレイディスクプレーヤー、電気ポット、ヘアドライヤー、シャワー付トイレ、バスローブ
ビスタスイート バルコニー付/37~46平米
室内設備…”にっぽん丸バトラー”サービス、フリーインターネット接続サービス、バルコニー、デッキチェア、ベッド×2台(194cm×92cm)、ウォークインクローゼット、ブローバス、セーフティーボックス、20型パソコンテレビ、ブルーレイ内蔵32型液晶テレビ、電気ポット、ヘアドライヤー、シャワー付トイレ、エスプレッソコーヒーマシン、バスローブ
グランドスイート バルコニー付/ 79平米
室内設備…“にっぽん丸バトラー”サービス、フリーインターネット接続サービス、大型バルコニー(長さ12m)、デッキチェア、ベッド×2台(194cm×102cm)、ウォークインクローゼット、ビューバス(ブロー&ジェットバス/シャワーブース/ツインボール洗面台/浴室テレビ)、セーフティーボックス、20型パソコンテレビ、46型液晶テレビ2台、ブルーレイディスクプレーヤー、電気ポット、ヘアドライヤー、ダイニングセット、シャワー付トイレ、エスプレッソコーヒーマシン、バスローブ
グランドスイート バルコニー付/ 79平米
室内設備…“にっぽん丸バトラー”サービス、フリーインターネット接続サービス、大型バルコニー(長さ12m)、デッキチェア、ベッド×2台(194cm×102cm)、ウォークインクローゼット、ビューバス(ブロー&ジェットバス/シャワーブース/ツインボール洗面台/浴室テレビ)、セーフティーボックス、20型パソコンテレビ、46型液晶テレビ2台、ブルーレイディスクプレーヤー、電気ポット、ヘアドライヤー、ダイニングセット、シャワー付トイレ、エスプレッソコーヒーマシン、バスローブ
にっぽん丸
就航年 |
1990年 |
船籍 |
日本 |
総トン数 |
2万2472トン |
全長 |
166.6m |
全幅 | 24m |
喫水 |
6.6m |
速度 | 21ノット |
最大乗客数 | 524人 |
クルー | 230人 |
乗員乗客比率 | 2.27人 |
スペース比率 | 42.88トン |
デッキ数 | 9階 |
客室数 |
202室 |
ベランダ付き比率 | 13% |
窓なし比率 | NO DATA |
バスタブ比率 | 17% |
プール数 | NO DATA |
ジャグジー数 | NO DATA |
レストラン数 | 2 |
ルームサービス | あり |
バー数 | 6 |
船内言語 | 英語・日本語 |
改装 | 2010年 |
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